三連休の最終日、朝7時発のスーパーあずさに乗る。

貫通扉好きです。90分弱で甲府駅へ。
甲府のAさんから突然のお誘いがあって、登山リハビリがしたいから軽く登りませんかと。正直、三連休ってダレるので丁度良いなと行くことにしました。後、先日買ったトレッキングシューズのシェイクダウンもしたくて。他の人は都合がつかず2人登山でしたが。

甲府までお迎えに来てもらって、車移動と着替えとかで1時間半ほどかな。10時頃スタート。

目標は尾白川渓谷の脇にある日向山という山。地図を見るとグルッとループになったコースで3時間ほど。どっちから行きましょうかね、と言うと、急な滝の方から登らないと、逆に降ると危ないということで、滝の方を目指す。
で、テクテク緩い斜面というか林道を歩いて行くと、「滑落事故があったので、滝から山頂の区間は立ち入り禁止」との表示が。あらま、そうするとループが途切れてるということになってしまう。

スマホで他の人の登山記録を見ると、今年の5月に登った人のログが。確かに立ち入り禁止と書いてあるけど…といった感じ。
少しでも危なかったら戻りましょうか、とりあえず滝まで行きましょう、ということで進む。

特に眺望が良い訳でも無く、林道の延長のような道を進んでいくと、錦滝。ただ、さほど立派な滝にも見えず。
途中ですれ違ったオッチャンに日向山から来たのかと聞いたら「いや、俺は釣りだよ」と。林道の更に先に不動の滝があって、さらに倍ぐらい行ったところでイワナが釣れるそうな。「釣れたんですか?」「釣れたよぉ」と嬉しそうであった。結構大きなリュックの中に釣り道具と魚背負って降りてきたんだなぁ、すげーな、と。

で、ここから「ハイキングコース」なんて書いてあるんだけど、かなりな急坂が続く。鎖場やロープなどもあって、確かに逆に降りるのは危ないかもしれないのだけど、登る分には危険は無さそうだった。逆に降りてきたのは40代夫婦と爺ちゃん1人だけ。爺ちゃんは結構厳しそうに見えたけど話してみると、というか向こうから話しかけてきたんだけど、この辺りに慣れてる様子だった。

狭い坂を下りてきたので道を譲って待ってたら、下りる途中で立ち止まって、上の方の眺望の説明を始めて、今日は富士山も赤岳も見えるだのなんだの。いいから、さっさと下りろよジジイ、と言いたくなるのを我慢してたんだけど、爺さんがどかないとオイラ達が登れないのよ。富士山が見える場所について同じ話を3回聞いてやっと道を空けてくれた。

ただひたすら急で特に写真を撮る場所も無いまま、急に目の前に広がる白い広場。広場と行っても斜面。

白いのは花崗岩に含まれる石英なのかな。瀬戸内海の砂浜が白いのと同じだと思う。谷底に見えるのがAさん。
この砂浜のような斜面で靴を滑らせながら必死に登る。急坂を登ってきた太股にはかなりキツいし、急に木が無くなって地面が白いので上から下から日光が凄い。

まだまだ続く砂丘のような足元を頑張って登ると、富士山、甲斐駒から逆の八ヶ岳まで見えたんだけど、写真あんまりちゃんと撮らなかったな。眺めは良かったです。
ただ、西から雲が広がっているのか、爺ちゃんが言ったほどには八ヶ岳は見えず、頂上に雲がかかってました。

淡い夏富士も良いものです。

適当に場所を探して昼飯を食ってると寒いぐらいの涼風が吹いて、しばし夏を忘れる感じ。
ちなみに、滝から上がる方には通行止め表示があったけど、逆は無い気がした。そのまま普通に下山道に入って行けたので。どうなってるんだろう。

下山側は文字通りのハイキングコース。これまた、何の見所もないところをひたすら下りていく。標高が下がって気温が上がると、また汗だくに。
結局、登り2時間、山頂で30分、帰りは1時間ぐらいだったのかな。帰りは親子連れとか単身者とか色々すれ違ったので、案外遅め(昼過ぎ)でも登ってくる人がいるようだ。

どっかで風呂に、とも思ってたんだけど、暑いから風呂入っても汗が止まらなくなるような気もして。三連休最終日ということもあって、さっさと東京に帰るべく甲府駅まで送ってもらいました。車内はエアコンが効いてるのに、窓から熱波が入ってくるような感覚はさすが盆地。
甲府駅のホームで自由席に座るべく20分ほど茹でられて、無事自由席を確保して帰ってきました。

とりあえず靴も試せたし、特に問題なかったし、臀部筋肉痛ぐらいで良かったかな。