戯言

2015年10月

メインで居るオフィスで誰も日本シリーズの話をしない。かく言うオイラも知らないうちに終わってた。
昔居た職場では嫌でも耳に入ってくる感じだったけど、あれは上司がドラゴンズ狂いだったからか。

今って野球をテレビで見るにはCSの有料チャンネルを契約しなきゃいけないのよね。
となると、Jリーグとかトップリーグと同じ扱いだよなぁ。普通に地上波で見られるスポーツってオリンピックとかぐらいしか無いのかしら。あとはCXとかが変な演出するバレーボールや柔道の大会とか高校野球か。

プロ野球日本シリーズ(2007年~2000年) | ビデオリサーチ
プロ野球日本シリーズ | ビデオリサーチ

昨日優勝が決まった(らしい)試合は関東で12.3%。ヤクルトは関東のチームなのに。
12年前なんて阪神とダイエーなのに20%半ばを叩きだしている。っていうか2010年の中日vsロッテの扱い酷すぎる…

こうやって見ると、野球は地方都市の人と関東の巨人ファンが見るものなんだなぁ。J1とかも視聴率高くないこと考えると、全体のパイを食い合ってるというよりも、パイ自体が小さくなってる、本当にテレビ見なくなったって事なんだねぇ。

ロンドンで初めて使ったポンド。いつもながら2とか20とか25単位の硬貨はピンと来ない。
それよりポンドとは何なのか。

[ポンド]
ラテン語の pondus (重さ)が語源。元々、一定量の銀塊を通過代わりに使ったが、その単位が「ポンド」だったと。ラテン語の libra pondo というのが「秤で量ったもの」という意味でそこから来ているらしい。libra というのは天秤のこと。なので、記号は £ と libra のLになる。

他も気になる。

[ドル]
16世紀〜19世紀にヨーロッパで流通した Thaler (ターラー)が変化したもの。ターラーは谷を意味するドイツ語(Tal)から来ており、ハプスブルク家の鋳造所があった Sankt Joachimsthal という街の名前が元らしい。
スペインの植民地だったメキシコで流通していた8レアル通貨を「ドル」とか「ペソ」と呼んだそうで、そのペソのSが$になったとかならないとか。

[ペソ]
スペイン語の「重さ」を表す Peso。元はラテン語の pendere (計量)。

[マルク]
貨幣に押されたマーク(印)が語源。何とも単純。

[ルーブル]
ルビットというロシア語で、切る、切り落とす、という意味の動詞。銀塊を切り出したものというのが語源だそうな。

[リラ]
ポンドと同じ語源で、こっちは libra(天秤)の方を取ってるそうな。

[フラン]
フランク王を記念して作られたそうで、今のフランスもフランク王国由来の名前だから、まぁフランスでフランってことね。

[ディナール]
ローマのデナリウス銀貨に由来。デナリウス自体は deni (10倍)に由来。英単語に残る deci- とか decade とかイタリア語の dieci とかスペイン語の diez とか。

[円]
大航海時代の18世紀に南米の銀山から大量の銀が算出してヨーロッパにショックを与えたのだけど、中国にも大量のメキシコ銀貨が流入。これが丸いので銀圓と呼ばれるようになり、日本にも流入して「両」のことを「圓」と言い始めた。後に国として正式に圓を使うことに。
一方、中国では「圓」の画数が多いというので同じ音の「元」を使って「銀元」を発行するも国共内戦で共産党が支配すると、今度は人民元が出ることになった。
ちなみに韓国は今は漢字を使わないけど、元は圓を表すウォンが使われているそうな。

以上。

単語が目に飛び込んできてすごい速度で文章を読めるようになる「Spritz」 - GIGAZINE
結構前に目にして「ふーん」と思ったんだけど、今日またネットの海をどんぶらこと流れてきた。

紙やディスプレイに表示された文章を読む時は、眼球が文字列を追いかけながら単語を認識して意味をくみ取っていきます。この従来の方法では、文章を読んでいる時間のうち実に80%が物理的に眼球を動かすことに費やされており、実際に文章を読解する処理には20%の時間しか充てられてないことが明らかになっています。

もう一度ふーん。言ってることは分からんでも無いけど。本読んでると自分の眼球がトラックしていくのが分かるし。

このアプリ自体は有料なので貧乏人のオイラには買えないし、どうも日本語には対応してないようだ。
オープンソースの bookmarklet もあったんだけどスクリプト内で404になって動かなかった。
Miserlou/Glance-Bookmarklet · GitHub
頑張って使えるようにしてみても良いんだけど、どっちにしろ日本語で使えないみたいだし。
こんなニュースサイト(?)作ってるみたいでこれはこれで面白い。
Glance

で、決算処理の現実逃避に作ってみた。そう、オイラはITなんて分からない経理担当のおっさんです。

日本語は英語と違って単語の区切りが分からないので、最初に分かち書きをしなければいけない。分かち書きといえば Mecab ということになるんだけど、ちょっと面倒だな。昔どこにインストールしたっけ?
そういえば、Y!のサービスにあった気がした。
テキスト解析:日本語形態素解析 - Yahoo!デベロッパーネットワーク

ということで、これを呼び出して形態素解析をする。ただ、これだと助詞とか接頭辞とか全部バラバラにするので、ちょっとした処理をして良い感じになるように。
「庭には2羽ニワトリが」ってのを「庭」「に」「は」「2」「羽」「ニワトリ」「が」になると読みにくいでしょうよ。
「庭には」「2羽」「ニワトリが」ぐらいにしたい。
後は JavaScript で setInterval か setTimeout で次々に出してみる(input の value 書き換え)。今回は setInterval で 300ms にしてみた。

7秒の Gif アニメ。
ループ終端以外でちょっと引っかかってるのは多分録画アプリ(Gyazo GIF)の影響じゃ無いかと思うんだけど。
Y! のサービスが 100KB までしか受け付けない制限がかかってるので、Wikipedia のページ丸々とかは出来ないのでちょいと工夫してる。本格的に使うならやっぱ自力で Mecab とか使ってやるのが良いんだろうなぁ。

さて、これがニュースサイトの文章をそのまま読むのとどっちが早いのかというと正直分からんな。もうちょっと早くても読める気がする。

200msにしてみた。良いかも。

ふと万年カレンダーを思いだした。

オイラがMSX買ってもらって最初に作ったある程度の大きさのプログラムだったような。
違うな、プリンタ買ってもらって最初に作ったんだ。LPRINTでね。五月蠅いドットプリンターだった。

CSAVEする前に嬉しくなって実行してたら掃除機に電源コード引っかけられて消えてしまってもう一回打ち込んだ覚えがある。

当時は大体プログラムの入門書には万年カレンダーがあったものだけど、今でもそうなんだろうか。Google で検索するとプログラムの話はほとんど無くて、ちらっと見かけるのはExcelで万年カレンダーを作る、みたいなもの。
これも Date や Weekday やら使うみたい。

そうだよな、JavaScript でも日付関数が用意されてるんだから、わざわざ閏年とか自力で計算する理由無いよなぁ。自分の誕生日が何曜日だったかを計算で知る喜び。
同じように画像出力の練習だとライフゲームがあったんだけどな。それも作らないのかな。

まぁ上位の有りもの組み合わせて目的を達成しても、下位を理解しながらやってもゴールに辿り着けば同じなので良いのだけどねぇ。別にZ80が分かってたところでもっと下位の事やってる人からすれば「そんな上位のことで…」って言われるかもしれないし。

やっぱ電子の確立の雲から勉強するのがプログラマの正しい姿だな。ブルーバックスってまだあるんだろうか。

土曜の深夜0時から RSA-NZL を。
All Blacks が頭一つ抜けてるな、と思ってたのだけど蓋を開けてみればどちらが勝つかわからない好ゲームだった。
終わってみれば2トライを取った AB が強かったのは確かなのだけど(Boks はノートライ)、勝負を決めたのは D.C. のドロップゴールかな。フランスに渡って怪我をしてしまってからは、正直落ちたというか世代交代なのかなと思った時期もあったけど、この日は攻守にわたって落ち着いた素晴らしいプレーを見せた。
南アも持ち前の激しさを出して AB にしては多めのペナルティを引き出したのだけど、ラインアウトが悪すぎた。悪いと言うより、最初からサインがバレていたような気がするんだけどどうなんだろう。NZは確実にジャンパーの場所とタイミングを合わせてきていたように思える。それ以外はタックルミスがNZより多かったとは言え、あれはNZが異常なのであって、クオリティ高かったなぁ。なんで JAPAN に負けたんやろ。

日曜は AUS-ARG が1時からだったので寝た。
ここまでの勢いでARGかな?と思ったのだけど、ポーコックとフォラウが帰って来ていきなりの活躍。特にポーコックは淡泊なARGのブレイクダウンに何度も絡んでいてやっぱこの人いるのと居ないのでは全然違うな、という感じ。
ARGは大事なところでのハンドリングエラーが多かったけど、逆に22m入られてからの AUS のディフェンスが素晴らしかったとも言える。あとは SH の差が出たのかなぁ。

これで決勝は NZL-AUS ということに。怪我に見えたCTBギタウはどうなのかしら。後、ARG戦ではレフェリーによってはラインオフサイドを取られるんじゃ無いかなという飛び出しを見せていたので決勝のレフェリーが気になる。
一方のABはフランスとやっていながらクロケット以外大きな怪我をしていないし、代役のムーディも良いパフォーマンスなので全く問題なさそう。20点ぐらい差をつけてNZLが勝つのかなぁ。

3位決定戦に回る南アはキャプテンのデュプレアが顔面を打ったようで歯が折れ、頬骨も要検査とのこと。もしかしたら、南アは今大会2人目の大会期間中キャプテン代表引退になるかもしれない。順当に行けば南アが3位でしょうが。というか組み合わせが悪かっただけで準優勝の力はあったはず。

土曜深夜1時か。次の日休みだから頑張るかな。

iPhone 6s に変えました。Plus ではない。

2世代毎に機種変更するようになってるんだけど、結局それぐらいでバッテリーがへたってくるのだよな。わざとなのかってぐらいのタイミング。

1週間使ってるんだけど、使いにくい。慣れなのか、5s が素晴らしかったのか。
薄くなったのに重たくなったので、外で立って使うときに不安定な気がする。後、幅が広くなったのでキーボードがこれまでと微妙に場所が違うようで TYPO が多い。これは慣れればなんとかなるだろうけど、片手での操作がしづらくなった。親指の対角にあるボタンとか、薄さによる不安定さと相まって危なっかしい。なんかなー、両手でスマホって女の子みたいなんだよなー。後はね、電源が右側に移ったので押そうとすると逆のボリュームボタンにも圧力かけてしまうのが音楽聞きながらだと不便。

良いところはチップとメモリの関係で速くなったのと指紋認証が早くなったことかな。特に指紋認証は不安になるぐらい早いね。本当にロックされてるのかと。
画面の感圧センサによる peek and pop は対応してるアプリとそうでないのとがあるし、今のところ便利な気はしない。逆に強く押したつもりがアプリ削除モードになったりしてストレスを感じる。これも慣れなんだろうか。
iPhone 6s - 3D Touch - Apple(日本)

なんかハード的には悪くなった気がするんだよなぁ。6s Plus ぐらい大きくしてしまえば割り切って使えるのかも。

Hさんは前日の小旅行でグッタリらしいので、朝起きて一人で散歩。

昨日とは違う Saint-Michel という駅で降りて歩く。朝9時半。セーヌ川沿いが気持ち良い。

ちょいと歩くと特徴的な2本の塔が見えてくる。ノートルダム大聖堂。
なんちゅうか、パリの中心になるのかな。この塔だけが目立つんだけど、実は後ろには上から見ると十字型の建物が続いているのである。

中に入ると日曜だったので朝の礼拝をやっていた。高い建物の中に響く歌声ってのは独特ですね。洗脳されそうな感じ。
内装は流石に絢爛豪華。

ステンドグラスも細かくて凝ってます。
で、世界遺産といえば階段ですよ。塔は大聖堂の外から10時に受け付け開始ということなのでそろそろ行くか、と出てみたら

なんだよこれ、iPhone に並ぶ列かよって感じの長蛇の列。12時にホテルをチェックアウトするのにぜってー無理だろこれ。
断念しました。残念。最初に中に入らずにこっちに並べばもしかしたら行けたかなぁ。

中途半端に時間が余ったので、そのままセーヌ川を渡って川沿いを西へ。

日曜だからかもしれないけどジョガーが多い。後、ローラーブレードも多いね。

ほどなくルーブルに到着。知らなかったけど、この広場までは誰でも入れるのね。ここも走ってる人多かった。こっから並んで美術館入るみたいだけど時間が無いのでパス。土産屋に入ったけど冴えないので冷やかしで終わって出た。

ホテルに帰って荷造りしてチェックアウト。チェックアウトにこれまた時間がかかる。こういう手続に関しては本当に非効率な国だわ。ポーターに荷物を預けて出る。

モンパルナスには有名な墓地があるそうなので行ってみる。

青山墓地みたいなもんで、結構皆さん好き勝手な形の墓を作ってるのね。日本と違うのは写真が置いてあるのが結構目に付いたところかな。

公式サイトというかパリの観光サイトなのかな、を見ると「この辺にこんな人の墓があるよ」って書いてあるんだけど「この辺」が結構広いのよね。
で、やたらと鉢植えの置いてあったセルジュ・ゲンスブールと

サン=サーンスの墓だけ見て帰ってきました。これ、サン=サーンス一族の墓みたいで屋根付きでした。そういえば謝肉祭って何なのかと思ったら Carnival って Carne(肉)由来なのか。

この後、適当に入ったカフェでイギリス以来のバーガー食って、良く分からずに「これ!」ってビールを頼んだらまさかのフルーツビールが来てハズレだったりして悲しかった。
Jさんが会おうと言っていた時刻がどんどん後ろ倒しになって、結局待ち合わせの駅にも15分ぐらい遅れてきたんだけど、そっからまたセーヌ川沿いを散歩して適当なお店でワインで乾杯してお別れ。時間感覚の違いでヒヤヒヤ、ハラハラした事もあったけど、普通の観光では行けないところに連れて行ってくれて貴重な体験が出来た。逆にエッフェル塔とかコンコルド広場とかベタなところを全く見てないんだけど、トータルとっても有り難かった。

また日本に行くよ、というので「À bientôt」と言って地下鉄に乗ってホテルへ。荷物を受け取ってホテルの向かいから出ている Air France のバスでCDG。CDGで Tax refund しようとしたら爆買いの方々ですよ。で、フランス国内で作った書類は今は全て機械で処理できるから窓口に並ぶのはEUの他の国で買い物した人だけだっていうのを係の人がずっと言ってるのよね。なんだけど中国人団体のボスみたいなオッサンが「大丈夫。おれは分かってる」って言い張ってて、ホンマかいなぁ、と思ってたら散々並んだ挙げ句にやっぱフランス国内でしか買い物してないってので10人ぐらい連れて列から抜けていきました。他にも書類作ってないのか手元にブツが無いのか、手続きできないみたいで、アンリみたいな係のニーチャンも「次の人」って呼んでるのに粘ってる中国人の若い女性がいて、カウンターが1つ潰れて後ろのガチムチ白人が切れてたり。なんかもうエネルギーが凄い。

なんとか手続終えてチェックインカウンターへ。帰りはJALだったんだけど、CDG発だけオンラインチェックインないので聞いたら、空港カウンターを Air France に間借りしてる関係でシステムが繋がらないんだとか何とか。それを超えるメリットがあるみたいなんだけどピンと来なかった。
後は問題なく帰国。帰りは20時半の便だったので、乗って食事をとったら速攻寝て、しばらくして起きて映画見て頑張ってた。一部でカルト的人気のマッドマックスを見て「すげーなー全編ヒャッハーなだけの企画によくこんだけ金が投資されるなぁ」と感動し、後は冒頭で撃たれても全く心配のない水戸黄門的安心の 007 Skyfall を見てたら羽田に着きました。

ロンドンは何かまた行ってみたい気がするし、パリはそうでもないけど、ただ色々見逃したので再挑戦してみたい気もする。
後4年無事に生きてれば日本でRWC見られるし、3大会連続観戦出来るように頑張ります。

朝5時半に起きてシャワーを浴びる。6時半にはホテルを出て駅へ。例によって PAUL のパンを購入。

モンサンミシェルに行くには二通りの行き方がある。Rennes(レンヌ)から行く方法と Dol de Bretagne(ドルドブルターニュ)から行く方法。いずれも駅からはバスだ。このサイトに時刻表とか色々あるんだけど、例によってあやふやだ。電車の本数や早く戻りたい事もあって Rennes から行ったんだけど、TGVとバスのチケットは日本からでも買える。SNCF(国鉄)のサイトで出発地を「Paris」目的地を「Mont-Saint-Michel」にすればOK。ただ、TGV単独だと自宅で印刷できる e-ticket に出来るんだけど、バスが入ると無理みたいでオイラはフランスの駅で受け取りというオプションにした。
駅で黄色い券売機に行って、買ったときに使ったクレジットカードを入れてPINを入れれば発券される。ちなみにロンドンもそうだけど、ICチップ付きじゃないクレジットカードで旅行しようとしたら死ぬかもね。

ガキの頃の憧れ、TGVに乗ります。あれ?オレンジじゃない、と思ったら今は銀色になってるらしい。オレンジの記憶があるってのは歳がばれるかもしれん。
TGVは定刻発車するために出発時刻の2分前にドアを閉めるらしい。何だか良く分からん。だったら2分前に出発すればいいのに。

車内で朝食とって、iPhoneいじったりボーッとしたりして2時間でレンヌ駅。北口(Nord)に出て右へ。左が Bus で右が Car になっててややこしいんだけど、Carってのは大型バスのことらしい。バスステーションの中で一休み、と思ったらバスが来てたので乗る。この日は2台来てた。結構中国人多かったかなぁ。このバス、WiFiが使えるので便利。もちろんバス自体が何も無いところを走ってるときは切れちゃうんだけど。

1時間ほど走ったところで何も無いバス停に降ろされる。てっきりモンサンミシェルが見えるところで降りると思い込んでたので急に不安になる。と、道路沿いに建物があって、皆そっちへ向かうのでオイラも着いていくと観光案内所のようなところが。ここから無料のバスが出ているそうなので適当に並ぶ。
後ろの日本人カップルが新婚旅行なのか何なのか、男が「どうする?バスで良い?歩く?馬車にする?」女が「あたしはどれでもいいよ」という無限ループを繰り返してて優柔不断なのか何なのか、将来苦労しそうだなぁと思って待つ。

バスは横に広い特殊な形なんだけどブレーキ掛けたりするとやたらと騒々しい。観光案内所からいくつかのホテルの前の停留所に止まりながら行く。と、突然、一番前の席に仲良く座ってたさっきのカップルが降りようとして降りられずにドアが閉まってしまい周りのフランス人に笑われてた。どうやらバスに乗ったもののやっぱり馬車に乗ろうということになって急に降りようとしたけど失敗したようだ。将来苦労しそうだなぁ。

橋の途中がバスの終点。そこから歩く。あー、なんかすげーなー、ってか天気良いなぁ。入り口のところの脇に「今日はここまで潮が来るから気をつけろ」って標識があったけど見ての通りです。ちょうど干上がってる時間に来てしまったのか。

入るのに金がいるのかなと思ってたらそのまま中に入れた。左右に土産屋などがならんでいて、所謂参道ですね。何故か金比羅さんを思い出す。脇目も振らず進んでいくと坂がどんどんキツくなっていく。

近くで見るとモンサンミシェル感が薄いですね。手前に見える結構急な階段を上がったところが入り口。ここで入場料を払う。オイラはオーディオガイド付きにしたけど借りて良かったですね。ま、一人旅だし。話し相手いないし。

中に入ってガイドを聞きながらウロウロ。結構早い段階で上に出て、その後回りながら降りていく感じ。テッペンからイギリス方面を眺める。泥の中を歩いているのは学校の授業なのかな。写真に小さく見える島は百年戦争の際はイギリス軍に占拠されたそうだけど、モンサンミシェルは占拠されることはなかったそうな。

中身は基本的に質素なんだけど、増改築を繰り返した建物と言うことで、建築的に面白いです。といってもオイラは素人なのでガイド聞きながら「へぇ〜」と思うだけだけど。結局、岩の上に作ってあるので、横に広げることが出来ず、縦に伸ばすしかないんだけど、その強度を如何にして保つか、下層になればなるほど上層の重さがかかるのをどうやって支えるか、というとこで頑張ってきたらしい。

90分ほどで一周できる感じ。出た後はそこらに分岐があるのでしばらくウロウロしてみる。

結果的に参道のこんな細い隙間の階段から出てきました。他の観光客にちょっと驚かれた。

帰りのバスまで1時間半ほどあるので戻りは歩きます。馬車とすれ違う。

バスとすれ違う。この歩いてる橋は新しく、2014年の夏に出来たんだとか。

周りに何もなさ過ぎてオモチャみたい。

大陸側に辿り着いても特にすることが無い。美味そうな店もないけれども、トイレに行きたいので入ったカフェみたいなところでコーヒーとシーザーサラダを。スーパーの惣菜みたいなシーザーサラダだったんだけど妙に美味かった。ドレッシングかな。

しばらく時間をつぶしてからバス停に行くと、この暑いのに重装備のオバチャン(お婆ちゃん?)達が。リュックに赤い印のホタテ貝がついていた。
これ、サンティアゴ=デ=コンポステーラの巡礼者の印だよなぁ。確かロンドンからサザンプトン通ってモンサンミシェルから向かう道があったような。バス停に居るってことは流石に歩きではないんだろうけど、こっからピレネー超えてポルトガルの上まで行くのかー。大変だなー。

またバスで1時間、TGVで2時間かけてモンパルナスに戻ったのが18時半。都合12時間ほどの旅。まぁ東京から犬山城行って日帰りするようなもんだからなぁ。無茶したかな。

ホテルに戻ってから土産を探してフラフラして、最後はちょっと高級めのスーパーで晩飯を購入。

安い白ワインとパンとチーズとサラミ。翌日のヨーグルトやオレンジジュースなんかも入れて30ユーロぐらいだったかな。このスーパーのカードリーダーが最悪だった。まず前のお兄ちゃんのICチップを読み取らないので、お兄ちゃんと店員とで必死にチップのところを服でこすったりして何とかOK。と、こんどはお兄ちゃんが必死にボタンを押してるので何をしてるのかと思ったらPIN入れるボタンが押せないらしい。何だかんだで2分ぐらいかかってた。
で、自分の番になったら、やっぱりPIN押せないのよな。ボタンが馬鹿になってて。店員が下を支えてくれて親指の爪で思いっきり押し込んでやっと反応した。何やねんこれ。ってか、何番のボタン押したかバレバレやないか。

部屋で独り飲み。熟成の浅いカマンベール=オ=カルヴァドスは美味かった。サラミは塩っぱすぎてイマイチ。ドボドボとワインを注いでテレビで ENG-WAL を見る。白熱の試合はウェールズの勝ち。イングランドが負けて異様に盛り上がるフランスのスタジオの様子が面白かった。ちなみに、フランスのスタジオ解説はセバスチャン・シャベルでした。

試合終了間際に疲れ果ててヨレヨレになったHさんが帰って来た。Jさんの母親の誕生日に田舎町まで行って 18時には出ると言ってたのに18時ぐらいからペタンク大会が始まって、結局Jさんの実家を出たのは20時だったとか。まぁスペインとかローマとかで慣れてるけどラテンの方々の時間に対するルーズさというか、何でしょう大らか?自由?なんでしょうか。
パリ最終日になる翌日も会おうって言ってくれてるというので、それは有り難いけどオイラは何があっても日本に帰りますからね、と宣言しておいた。

11月14日(土)愛知・パロマ瑞穂ラグビー場、チケット販売予定枚数終了のお知らせ - ニュース - ジャパンラグビートップリーグ公式サイト

実は帰国してから一度も民放で日本代表が取材されているのを見ていないのだけど、五郎丸が人気なんだねぇ。FB として凄く優秀という訳ではないと思うけど、キックとキャプテンシーとマジメさが買われたような人だからなぁ。正直、日本人の卓越したFBっていないような。わしゃ正面が好きだけどね。
ちなみに英国で評価が高かったのはリーチと堀江だ。

この人気をニワカとか呼んで冷ややかに見る向きもあるようだけど、今や強豪国の一角を占めるアルゼンチンも2007年に開幕戦で開催国フランスに勝つという空気の読めないジャイキリをした挙げ句に3位になったところから国内人気が盛り上がって今に至る事を考えれば、単純に見る人が増える、というだけでも今の日本ラグビーには大事な事だと思う。

そんなRWCですが、既にプール戦は過去のこととして、トーナメントが始まっております。1試合を除いては白熱した好勝負だったと思う。
Quarter Final 第1戦の RSA-WAL はスカルク=バーガー中心にゴリゴリ行く南アに対し、負けじとウェールズもゴリゴリ。お互いPGを重ねながら1点差でつかず離れずだったけど、最後は No.8 フェルミューレンのサイドアタックからのバックフリップパスがデュプレアに渡って決勝のトライ。凄いパスだった。ビガー、ポラードの両SOもプレッシャーの中でPGを決め続けて緊迫した良い試合だった。

第2戦の NZL-FRA、フランスがジャージの青を紺にしたのはオールブラックスと当たったときに相手にセカンドジャージを着させて黒くなくするため、という話があるが、今回は残念ながらフランスがセカンドジャージで赤。それもあってか、フランスはミスが続き、一方のNZは幅広いアタックラインから凄いスピードで選手が湧いて出る。繋がったオフロードが11、トライが9 という数字もそうだけど、今大会彗星のように現れたミルナー=スカッダーが怪我する一方でサベアがロムーを彷彿させる力強い突進を見せるなど迫力十分。FWのハンドリングスキルも他チームを卓越するし、3列とBKのライン展開の速さも素晴らしい。オイラがウェンブリーで見たのとはまるで違うチームだ。
一方のフランスは試合後にサンタンドレHCが「全ての局面でミスをした」というように為す術無く心を折られて、最後は自らボールを蹴出してホイッスルを聞く始末。試合中に肉離れを起こしたSOミシャラクはこれで代表を引退するそうだが「このままではフランスが世界のレベルに置いて行かれる」と警鐘を鳴らして去ったそうな。怪我と言えば、変なショルダーチャージの直後に交代させられたPRクロケットは、てっきり懲罰で交代させられたと思っていたのだけど、怪我をしていて準決勝の出場が怪しいらしい。

これで、RSA-NZL になったんだけど、普通に考えれば AB かなぁ。ただ楽勝過ぎたABが危ない、という声も。

第3戦は ARG-IRL。開幕前はオイラの中の優勝候補はアイルランドだったんだけど、プール最終戦でキャプテンのP.O.C.とSOセクストンが壊されて出場できず。オコンネルに至っては即手術で代表引退となった。代わりのキャプテンのヒースリップやFBロブ=カーニーなど国際経験豊かな選手がいるとは言え、やはりキャプテンと正確無比な司令塔を失ったのは痛かった。
終始アルゼンチンがリードし、少々レフェリーに難ありだったとはいえ、最後の10分で完全に突き放してダブルスコアをつけたアルゼンチンは凄い。そんなに強そうなイメージが無く大差をつけてしまった。「勢い」という言葉しか思いつきませんね。ブライアン=オドリスコルに続いてオコンネルが代表を去り、アイルランドは一つの時代が終わった気がする。

第4戦だけがミスの多い、レベルの低い試合だった。地力でAUSが優勢なはずだがポーコックが居らず、フォワードはグレイ兄弟中心のスクラムに押される。バックスもフォラウが怪我ということで突破力に欠ける。両チームハンドリングエラーが多発し、点差だけ見れば好試合に見えるが他の3試合と比べるとクオリティが低かった。
最後のシーンは確かにスコットランドの選手がノッコンしたボールにオーストラリアの選手が確実に触っているので、単なるハンドリングエラーでペナルティでは無いと思ったんだけどねぇ。「世紀の大誤審」とか騒がれてるみたいだけど、ジュベールさんは準決勝以上で吹くことは無いのかな。

と思ったらやっぱ誤審だったんだ。
World Rugby Statement: Match officials’ performance review (Australia v Scotland)

ARGもAUSもそんなにソリッドなイメージが無いのだけど本来はAUSなのかなぁ。でも、今見てるとARGな気がする。変な話、今のワラビーズなら完調なJAPANでも勝てる気がするのだよな。2人少ないながらウェールズの攻撃を止め続けた予選プール最終戦の集中力が戻るかどうか。

毎度時差ぼけになる楽しい週末もあと2回。毎回楽しいけど、今年のRWCは本当に面白い試合が多いと思う。
ということで、日本以外の試合も観ると良いですよ。

パリに着いた翌日はベタにヴェルサイユ宮殿に行ってみる。
モンパルナスに泊まっているので国鉄の駅がすぐそば。ここからだと Versailles - Chantiers (読み方分からん)という駅まで行って歩くのが便利。てっきりパリにあるんだと思ったら郊外なのね。

パリの何がイケてないって、Google Maps の乗り換え案内が使えないのよね。国鉄がデータを提供してない&Metro は路線情報は提供してるけど時刻表は提供していないっぽい。この辺がおフランスな感じだよなぁ。
なので、Google Maps でちょっと郊外までの道のりを検索すると「Metro で辺境まで行って車で30分」みたいな嘘を平気でつかれてビックリする。
仕方が無いので、国鉄のサイトで検索。
SNCF - Trains, Services, Entreprises, Emploi | SNCF
すると1時間に1本ぐらいしか無いことに気付く。帰りの便気にしながら観光しなきゃな。と思ってたのだけど、パリ周辺は RATP というサイトで検索するらしい。棲み分けがイマイチハッキリしない。直行便だと SNCF と RATP の両方に出てくるんだよな。
RATP, transports à Paris et en Ile-de-France : bus, métro, tramway, RER
あと、Transillien ってサイトもあって、これはSNCF配下っぽいんだけどドメイン違うし、RATPと同じような検索結果出てくるし。
SNCF Transilien : transport RER, Metro, Train à Paris et Ile de France
ヨーロッパのこれ系のサイトにありがちな、最初に English にしても検索したらフランス語で出てくるとかそういう系もあったり。とにかく不便。

結局、停車駅少ないのだと15分、多いのでも30分ぐらいで着くらしい。何だかんだで10分に1本ぐらいはあるようだ。

モンパルナスの駅に行って切符を買う。黄色と緑の券売機があるのだけど近距離は緑らしい。あんま良く覚えてないけど買うのは大変じゃ無かった。最後にカード入れてPINを入れるんだけど、何故かオイラのVISAが使えず、普段ほとんど使わないMasterで。
この後、翌日のチケットを黄色い方で出したんだけど、こっちはVISAで出せたんだよな。謎。
色々サイトを見てるとフランスの券売機では日本のクレジットカードが使えないなんて書いてあるけどそんなことは無いですね。

ホテルは素泊まりなので、PAULというパン屋でサンドウィッチを買って、別の売店でオランジーナを。なんかこの旅行はオランジーナを良く買った。コーラ系じゃなくて、異国でも怖くない慣れ親しんだ飲料だからかな。PAULは結構美味しいんだけど、日本にもあるそうな。何と Pasco 配下。敷島パンですよ。
PAUL > 店舗一覧

パンを買ったはいいんだけど、ロンドンみたいに駅で食べてる人を見かけないし、車内でも見かけないし、駅に到着しても食べてる人が居ないし、困ってしまって、結局着いてから駅前のバス停のベンチで座って食べた。

さて、Versailles - Chantiers (読み方分からん)に着いてから歩く。歩くと遠いからモンパルナスから行くのはやめた方が良い、というブログを書いてる人がいたので不安だったんだけど、別に何てこともなかった。むしろ思ったより近い。
ってのが駅前の道を真っ直ぐ10分弱歩くと、大きな通りに出て左を向くと突き当たりにいかにもって感じのが見えるので。

近づいていくにつれ、テーマパーク感というかやっちまった感が凄い。

ここも e-ticket を買っていったんだけど、それでも入場に100人以上は並んでたな。ちなみに昼前ぐらいだったと思う。結構暑かった。
でも上野の美術館や博物館みたいに入場制限してるわけじゃ無いので列は動いていく。そんなに待つ事無く入れた。ハイシーズンは入場券売り場に長蛇の列、入場券買ってからさらに長蛇の列ってことになるらしい。

中に入って1階は映像とか模型とかあるんだけど適当に飛ばして2階へ。ここから悪趣味のオンパレードです。
色んな国で王様とかが無茶しようとした話はあるんだけど、大抵途中で財政逼迫とか死んだとか殺されたとかで未完に終わるんだけど、ここはよくまぁここまで仕上げたもんだなという感じ。仕上げた後は財政逼迫だったらしいけど。

確か50平米とか70平米とかぐらいの絵がそこらの壁に掛けてあって、普通に2LDK作って住めるじゃねーかよ、みたいなのとか、王が飯を食うのを客が見学する為の間とか謎。

ベタ中のベタ、鏡の間です。こんだけやられると、美意識よりも執念というか凄さを感じますね。
そういえば、青山にヴェルサイユを模した邸宅を建てた医者が居るというのを聞いたことがあるんだけど、こんなんに囲まれて生活したいっていうセンスが分からん。

更に凄いのがお庭です。

分かるかしら、地平線というか水平線のようになってる真ん中の池というか水路もお庭の一部みたいですよ。

ゴルフカートみたいなのを貸し出してたりもしたけど、とりあえず徒歩で水路のずっと手前まで行って断念して引き上げてきました。

途中、木立の中にあった売店でビール。ビールはメニューにはあるけど見えるところには無くて、クーラーの中の見えるところに並んでるのはワインとシャンパンってとこがフランスっぽいですね。

十分満喫したので元来た道を戻ってモンパルナスへ。

翌日は Jさんのお母さんの90歳だかの誕生会があるからお出でと言われていたのだけど、オイラは断ったのは先述の通り。Hさんは参加するというのでこの日は Jさんちに泊まると。なので、ホテルでJさんのお迎えを待つ予定だったんだけど、「セーヌ川でシャンパン飲もうよ!」みたいなメールが来たので、指定された場所へ。

「サンジェルマン教会に18時」と言われたもののどこか分からず。多分、これだよね、という Église de Saint Germain des Prés まで歩く。ちょっとシャレオツな感じの通りが良いです。
18時ちょうどぐらいに着いたけどいない。5分ほど遅れて背後から現れた。手にトートバッグを持って「行こう」というので良く分からないけど着いていく。

画廊とかギャラリーがずらっと並ぶ通りをゆっくりと歩いて河畔に出て「これは消防の船」「向かいのあれがルーブル、前の宮殿」など教えてもらいつつテクテク歩く。しばらくして橋を渡り、階段を降りて中州の先端へ。「ここはとても古い橋で、Pont Neuf(ポンヌフ)というの」と奥様が教えてくれた。後で知ったけどノートルダム大聖堂のある中州の西の端っこのようだ。

ベンチに腰掛けて日本で言うOL2人組が赤ワインをラッパ飲みしてたり、立ってたらリュック背負った怪しいオッチャンがワインを売りに来たり、とりあえず飲む場所らしい。

ということで Jさんがトートバッグから出してきたシャンパングラスとシャンパンで乾杯です。
夏場はみんなここに来て座って酒を飲むので足の踏み場も無くなるんだとか。

シャンパン飲んで、日も沈んできたのでまた歩く。もうどこを歩いてるのか全く分からぬまま、10分もしないうちに「ここ」と。7時過ぎなのにメッチャ混んでる。これ入れないんじゃ無いの?と思ったら Jさんグイグイ入っていってしばらくして「奥が開いてる」と。人の隙間をすり抜けて一番奥のトイレの前まで。

オールスタンディング、カウンターとその逆側の壁のカウンターと、その間まで3層に人が立って飲み食いしている。パンとバターが食べ放題でこれが美味い。後は途中でピクルス頼んだら瓶ごと寄越してくれたのであれもタダなのかな。
ツマミは黒板にハムの名前らしきものが書いてあった以外は全部天井からぶら下がってて価格も分かるので明朗会計。でもフランス語分からんから絵の雰囲気以外分からん。

なんか色々細かく頼んだけどどれも美味かったな。ワイン3杯ぐらいで飲み食いして一人40だか50Euroだったと思う。混むはずです。

一番美味かったのはフォアグラのマカロン。これで5 Euro。都内で出す店しってるけど1層で10Euro 近くだからなぁ。コスパたけぇ。隣のビストロ?が半年先まで予約一杯で、その店の出してる立ち飲みだそうです。
もしまたパリ行くことがあったら再訪したいけど、フランス語分からないと注文通せないな。
L'Avant Comptoir
9 Carrefour de l'Odéon, 75006 Paris


10時ぐらいに店を出てHさんは奥様に連れられてどこかへ。後で聞いたらてっきり家に帰ると思ったら謎パーティに連れて行かれて大変な目にあったらしい。オイラは旦那(Jさん)にレンヌ通りまで連れて行ってもらって、そっからなら帰れるのでお別れ。

モンパルナスの駅前で何か100人ぐらいがローラーブレードで走ってるという謎の光景を見ながらホテルに戻って倒れました。

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