戯言

2015年09月

宿を取ったのはセーヌ川南側のモンパルナスという場所。mont というのが何故街中にあるのかと思ったけど、なるほど小高い丘のようなところからの斜面に街が広がっているようなところだった。日本の観光客には川の北側が人気のようだけれども、国鉄の駅、空港へのバスターミナルなどがあり、スーパーやカフェが多く有り、セーヌ川方面に歩けば中堅クラスのブランドショップが並ぶような通りがあって便利なところであった。

そんなパリ。
  • 観光客以外はフランス語。もちろんホテルのフロントや有名店の店員は英語を話すけど、ちょっとしたカフェの店員は英語喋らなかったりする。メニューには英語が書いてあるんだけど話せないのか話さないのか。この辺、東京も同じかもね。
  • このフランス語、少し勉強しようと本を買ったけど音の数と文字数が合わなさすぎて全く頭に入らなかった。文字を見て音が決まらないし、もうダメ。
  • 街はとても綺麗。古めかしい大きな建物と広い道路と広い歩道。
  • でも車は渋滞しまくってる。かつ、走り方が予想が付かない。直進車に被せ気味に曲がってみたり。
  • ロンドンと違って信号は押しボタンでは無い。歩行者が結構みんな信号無視なのはロンドンと一緒。
  • カードの読み取り精度が悪い。色んなとこで使えるはずのカードが弾かれたり、PINを押そうとしたらボタンが壊れてたり。地下鉄の券売機のコイン判別もチェコとかあの辺と変わらない精度。嫌われるコインがある。
  • 店員がゆっくり。ホテルのチェックイン/チェックアウトも信じられないぐらい時間がかかるし、飲食店でも注文がすぐ出てきたり全く出てこなかったりバラバラ。そういうペースで生きる場所なんだろう。
  • ご飯美味しい。味付けがちゃんとしてる、って当たり前なんだけど米英はそうじゃないからなぁ。チーズが安くて美味い。ビールよりもワイン。ちょっとした売店でもビールは奥にあってワインが表に出てる感じ。ビールは冷えてる。
  • 公園で酒飲めるみたい。ベンチで20代と思しき女性二人がワインをラッパ飲みしてるのを見かけた。あと、酒売ってくる怪しい兄ちゃんがいたり。
  • パリの人は総じてオシャレ、というわけでもなく、たまに凄くスタイルの良い人(男女問わず)が思い切った配色やデザインの服を着てて格好良い、みたいなのを見かけて「ひょえー、かっけーなー」と思う。

ロンドンよりもちょっと物騒な感じの人を見かける気がした。ヤニくれオッサンとか。路上生活者もパリの方が多いし。

街はなんというか京都に近い感じで、ノートルダム大聖堂の周囲なんかウロウロして色々見学したらすぐに時間がなくなりそうだ。ただ、オイラは住むならロンドンがいいな。

18日の朝に発って、28日の夕方に帰国。ロンドン7日、パリ3日といったところか。

ということで細かいところは写真整理してからにするとしてまずロンドンの印象。

  • 思ったより英語以外を話してる人が多い。別に観光客では無く現地の人で。
  • 軽犯罪は多いようなイメージだったけど全然そんなことはなかった。街中でリュック背負って歩けるし、Tubeやバスも怖くない。
  • 歩行者用の信号が全て押しボタンなんだけど、歩行者用の青の時間が非常に短い。お年寄りとか大変そう。でもって、半分以上の人が信号無視して渡る。
  • とりあえずビール飲んでる。主食がビールって感じ。ツマミ無しで飲んでる人がほとんど。よくあんなに飲めるな。後はポテトと肉食ってる。
  • 一度サーモンソテーを食ったら素材の味しかしなかった。それも塩気がほぼ0。塩胡椒は自分でして食べろって事なのかな。地の料理は美味くないけど、今はタイ料理が流行気味なのだとか。辛かったけど、シンハーを久々に飲むとスッキリしてて美味い。毎日IPAとかそんな感じだったから。
  • 交通機関は非常に快適。ただ、Tube(地下鉄)の入り口は大抵の駅に1つしかなくて、通勤ラッシュのときは異常な混雑。一度、平日18時前の Holborn から乗ろうとしたら改札前からギュウギュウで、エスカレーターを降りようにも降りたとこにも人がいて足の踏み場もなくてすんごい怖かった。
  • エスカレータは右に立つ。日本ではエスカレータは歩くものじゃないから左右両方に立つべきだなんて言われるけど、ロンドンでは明確に「右に立て」と書いてある。左は急ぐ人用にあける。
  • バスはオイスターカードなる Suica 的なものでしか乗れない。キャッシュじゃ乗れない。オイスターカードのチャージ額が足りないと、マイナスのチャージがされるので、降りてからKiosk とか Tube の切符売り場でチャージ(Topup)する。非常に合理的。日本だと、現金で乗れないようにするとお年寄りが…とかいう議論になりそうだが、実際ロンドンのお年寄りはオイスターカードで乗ってる。後、見せるだけのパスみたいなのもあるけどね、いずれにせよキャッシュはダメ。
  • 地下鉄(Tube)もオイスターカード。こっちは普通に切符買っても乗れるけどオイスターカードよりかなり割高。地下鉄は各路線で「上り/下り」に相当する Westbound/Eastbound みたいなのがあって、分岐にそれしか書いてないこともあるのである程度目的地の場所を頭の中に入れておかないとどっちに行けば良いかわからないことがある。
  • バスの中、駅の中、通り、あらゆるところにカメラがある。噂によるといくつかはダミーらしいけど、バスの新しい奴は1階にディスプレイがあって、2階や階段や後部座席をモニターしてるのが分かる。
  • 基本的にバスは2階建て。2階に座ってると街路樹の枝に思いっきりぶつかりながら走るので、慣れるまでは思わず避けそうになったり音にビックリしたりする。後、歩道に乗り上げたり何かを破壊したり、結構運転は荒っぽい。渋滞がひどいからある程度仕方無いのかもしれないけど。
  • 何か知らんが「ラブリー」らしい。良かったね、とか素晴らしい、とか「ラブリー」
  • そこかしこで Free の Wi-Fi が使える。飲食店、ホテル、商業施設等々。非常に便利。そのまま繋がる、メアド入れると繋がる、パスワードが店の中に書いてある等。
  • 建物内禁煙はブラボー。でも、歩行喫煙は多い。男女関係なく多い。
  • そこら中で工事してる。ひっきりなしにパトカーと救急車が走ってる。
  • 高い。日本円で2000円使ったぐらいの感覚で20ポンド(4000円)無くなる。世界トップクラスの坪単価の Knightsbridge にあるイタリアンで「今日ぐらい美味いもん食おう」ってことで、3人でワイン1本開けつつ昼飯食ったら120ポンドだったのは笑った。ランチ一人8000円也。
  • 本当に急に雨が降る。いくら晴れてても折りたたみ傘必携。

全体的に生活のペースとかリズムとかそういうのは合っていて暮らしやすそうな印象でした。でも、ポンドでお給料もらわないと食っていけない感じ。


嘘です

ベルギービールのイベントが毎年あって結構楽しいので行った。今年で4回目だと思う。

グラスとコインを受け取ってこのビールは3枚、フリッツは2枚って感じで飲んだり食ったり。
このグラスが毎年色が違っていて、家に青、緑、ピンクがあるので今年は黄色辺りかなと思ってたら赤でした。

ライブとかもやるけど押し付けがましくないし、変な若いのも居ないし、結構お気に入りのイベントです。23日までだそうな。

【消費税負担還付制度】政府、財務省の還付制度案を断念 軽減税率を軸に年内結論

なんだっけ、一人年間4000円だかを上限に飲食料品の購買額の2%を還元するとかいうアイディア。
還付の為のシステムを作るんだったら、普通にレジの設定変更か開発した方が良くねーかと思ってたのだけど。

東欧含むEU行けば、随分前からVATはモノによって全然違うもんね。チェコで買ったコンセントのアダプタは20%弱ぐらいだった気がするし、塩の塊みたいな惣菜は10%ちょっとだった。税率25%と言われるスウェーデンでもスーパーの食料品は半分ぐらい。ヨーロッパだとどこでも食料品の税率が低いってのは普通なんで、なんで日本で出来ないのかが謎だ。

急に思いついて時間が無いのかなぁとも思うけど、制度化とかシステムの話はどちらでも出てくる話だしなぁ。
まぁレジでの対応になると民間の投資になるのと、早々に仕様(制度)を公開しなければならなくて時間が無いから、出来るだけ政府の中でコントロール出来る時間を長くしたいということなんだろうか。
ま、ポイントカードとかと一緒で一回取っちゃって還付にした方が取りに来ない奴がいて儲かるってのは分かるけど。

やっぱそれが狙いなのかな?オイラが何か勘違いしてるのかな?実はEUでも年間でキャッシュバックやってるとか。

今日は諸事情により朝っぱらから保険の手続だった。とはいえ、個人ではなくて法人で。

去年と違う担当のお兄ちゃんは Surface のようなタブレットを出してポチポチとやり、海外のスーパーのレジみたいな感じで、ペンで何カ所か液晶にサインをさせられて終わり。随時、本社のサーバとやり取りしていて、法的に問題ないそうだ。もちろん引落だなんだの書類は書いたりハンコ押したりするんだけど、去年までに比べれば随分と減った。

「ペーパーレスにすると助成金か何か出るとかで…」と言うものの、契約後には厚さ1cm以上のフォルダにパンフレットやら何やら入ったのを渡されて、紙が減った実感はあんまねーんだよな。保険会社側の紙は減ったかもしれないけど、クライアント側の紙の量減ってねぇ。

あと、ウィザード形式になってるので昔みたいに「じゃあ、待ってる間に先にこっちの書類に…」なんて手順を飛ばしたり逆にしたりということが出来ないようで、まぁそこは仕方無いんだろうな。

で、一緒に来ていたオバチャンと話をしたら、これで随分な人員削減になるそうな。ただ、ここは日本なので、入力とか内勤営業の人が要らなくなったからといってクビには出来ない。採用絞っても年寄りが増えるだけだし。ということで、何か色々と仕事を増やしたりしてるんだそうな。某生保では、全契約者に本人確認をするという仕事を作り出したとか。変なの。

そっから派生して銀行とか証券の統合とか外資撤退によるリストラの話を聞いたんだけど、出来る人はもちろんどこでもいけるみたいだけど、そうじゃ無い人は大変そうね。金融でずっとやってきて、それ以外だと何も出来ないような人とか。ある企業が撤退の時に一応転職先の斡旋をしたんだけど、とある出来ないさんには全く畑違いのガテン系を紹介したとか。紹介する方も困ったんだろうけど。

FNN世論調査で分かった安保反対集会の実像 「一般市民による集会」というよりは…

周りに誰も行ったという人が居ないので、n人に1人持ってるはずのドンキーコングシリーズとかB'zやAKBのアルバムみたいな、何故かオイラの観測範囲には入らない事象なんだろうなと思ってた。

先日味スタ行く途中に永田町だったか霞ヶ関だったか、どっかから異様な雰囲気の一段が乗ってきて、何とも形容しがたいオッサン10人弱だったんだけど、同じような風貌と服装の割にはお互い話すでも無く、何だろうなと。
そしたら、一人のオッサンのTシャツに「子供達にワクチンを」みたいなスローガンが入ってて、あぁデモする(した)人なのかと。でも、仲間なのになんでドンヨリして話もしないんだろう、ってか今やるデモとワクチン関係なくね?と思ったけど、多分、デモとかシュプレヒコールとかで欲求を満たす人達なんだろうな。もしくはプロなのかな。

まぁ、オイラはサッカー観戦で時間使って楽しむし、彼らはデモやって時間使って楽しむんだろうから、興味分野の差ということでしょうが。

参加経験者を年代別に見ると、最も高いのは60代以上の52.9%で、40代の20.5%、50代の14.7%が続いた。20代は2.9%で、20代全体に占める参加経験者の割合は0.8%にとどまった。各年代での「今後参加したい人」の割合を見ても、60代以上の23.9%がトップ。20代も15.5%だったが、「60年安保」や「70年安保」闘争を経験した世代の参加率、参加意欲が高いようだ。

上記ニュースは支持政党の部分をクローズアップしたいみたいだけど、まぁ産経バイアスもあるし、政治の話なんで当然。気になるのは年代で、半分以上が60 over ってのはなるほどねぇ、と。

オイラの高校の時の日本史のK先生は、当時40歳ぐらいでうちの学校では若手の先生だったんだけど、安田講堂の屋上に居たという人だった。そうか、高校時代は四半世紀前、K先生も60半ばなのかなぁ。別に授業に思想的なものはなくって、どっちかっていうと「アレはダメだったなー、若かったなー俺等」みたいな事を言ってた。
昔の行きつけの居酒屋で隣に座って熱く当時のことというか半分ぐらい加藤登紀子のアイドル的時代の話だったけど、そんな話をしてくれたオッチャンも今じゃ70越えなのかな。多分 K先生より10年前の安保闘争の人達だ。

結局、40年前を懐かしむ一部のマニアがやってるってことですねぇ。20年後ぐらいに40年前のムーヴメントがリヴァイバルしたら一部若者巻き込んで盛り上がるのかしら。渋谷系とかアムラーとかか。平和だ。

2015年のブエルタが終わった。

第2ステージでいきなり優勝候補のニバリがワープして失格、その後もカンチェラーラ、ヴァンガードレン、サガン、パウリーニョ、フルームといったビッグネームが大会を後にし、ホアキンとバルベルデぐらいしか残っていない状態でレースは進んだ。

が、グランツールとしては伏兵のアルとデュムランが首位を争うという非常に面白いレースとなった。最後のステージでトップのデュムランがまさかのお腹痛いで4分ほど失いまさかの4位転落、6秒差で2位だったアルにマイヨ・ロホが転がり込んだ。そのアルも本来はニバリのアシストだったはず。

最終ステージに近づくにつれ、各チームの戦略や駆け引きがあって面白かった。

日本人選手で唯一参加の新城も完走して、これで日本人初のグランツール3大会完走。後半1ステージだけ逃げに乗って容認されたけどコースが向いていなかったか、今回もステージ勝利はお預けになった。

同じく昨日13日で Tour of Britain も London で閉幕したようだ。ということで、今週末からいよいよ RWC ですよっと。
Rugby World Cup

何年か前に寿司屋で釧路の秋刀魚の刺身を頂いてからオイラの中で秋刀魚は8月終わりから9月頭の魚になった。
何とも言えず脂が乗って身が大きく美味いのよな。

ヤバイ、もう旬が終わってしまう。今年は食べられないかもしれない、と予約をしたのだけど、そんな日に限って台風が通り過ぎて北関東大洪水の日。
入るなり「今朝は河岸行かれました?」と聞くと「行きましたよ、早めに。魚が無いかと思ったら少ないですけどありました。明日の方が厳しいかもしれませんが」と大将。ギラギラとした秋刀魚も確認。「今日のは厚岸です」と。
イカと秋刀魚は食べたい、と伝えて後はお任せで。

「鍋島米」なる鍋島にしては酸の強いスッキリ目のお酒で頂くと丁度良い脂。

北海道の秋刀魚が終わるかと思えば小ぶりながら淡路の鯖が入っていたり、赤貝も出だしたり、丹波栗の初物で栗ご飯を頂いたり、良い季節になりましたことよ。
カウンターの奥の脂ぎったオッチャンが同伴で六本木へ去り、左隣の関係性が謎なカップル(女性は終始敬語)が去り、残されたのでお茶を頂きながら大将と奥さんと30分ほど雑談して帰りました。

また仕事頑張ろう。寿司のために頑張れるね。

日記・コラム 武豊オフィシャルサイト

藤田伸二騎手の突然の引退。仰々しいことはしたくない、というのはいかにも彼らしいところでした。しかし残念な気もします。馬乗りの技術の高さは素晴らしいものを持っていたわけで、もう少し精神面での強さがあったならと、思ってしまうわけです。とはいえ、彼自身が踏み出すことを決めた第二の人生です。いまは可愛い後輩の成功を祈るのみです。

「精神面での強さ」か。同じ競馬界だから分かることも色々あるんだろうなと。

あのメッセージを見る限り、競馬の世界に色々と不満があってもうやってられん、ということなんだろうけど。

オイラは一緒にやってられない社長とは袂を分かって来たし、月額を一方的に下げようとしたクライアントを切ったこともあるし(もちろん付き合いと事情を汲んで飲んだこともある)、そういう意味では嫌なこと、不満のある仕事はやめてきたんだけど。普通のOLやサラリーマンだって嫌になれば転職できるんだけど、競馬とか相撲とか歌舞伎とか、その団体しかない世界だと何かが嫌で辞めると言っても引退/廃業以外無いというのは、ある意味ツラい世界だなぁと。求められるスペシャリティは凄いのに。

GI勝って、ダービージョッキーで1000勝してる藤田だから辞められたのかもしれない。他に不満があっても辞められない人も居るのかもねぇ。ジョッキーに限らず。

このページのトップヘ