旅の初日はAucklandを経由してNaiper(ネイピア)へ。モーテルの主人が小さな空港まで迎えに来てくれた。Napier は大きな地震で街が潰れ、再興するときにアールデコ調の美しい街並みを作ったんだそうだが、街中のホテルは軒並み満室で空港にほど近いモーテルしか取れなかった。
Napier に行ったのは当然試合を観るためなので、少し買い物をしてからタクシーを呼んで貰い、McLean Park を目指す。モーテルの主人に今夜の天候はどう?と聞いたら「りるれいん」ということだったので、一応登山用カッパを持って行く。オーバーパンツと靴のカバーの装備も旅行の荷物に入れて行ったけど、そこまでは要らないだろう。トップリーグの観戦なら「雨ならやめっか」といくところだが、RWCとなればそうも行かない。
暫く走ると運ちゃんが「今日はタクシーはここまでしか入れない。あいつらについていけばスタジアムだよ」と言うので支払って降りる。歩くと向こうに四角いスタジアムが。いいよね、四角いの。日本は何かと陸上トラックとかで丸いから。
観るのはフランス-カナダということで、陽気なフランス人が多い。後、奴等結構タバコ吸うのな。勘弁してよ。
ゲートはタクシーを降りた場所からちょうど対角線上ということでぐるっとスタジアムを回る。スタジアム近辺は何も無いただの住宅地だ。その中に煌々と輝くスタジアムがある感じ。ゲートに着くと列が出来ていて、フランス人がラ・マルセイエーズを歌ったりしている。持ち物チェックで並んでるんだな。と、ほどなくポツリと雨が来た。やっぱ少し降るってのは本当なのね。
なんて思ってたらゲート入る頃には、
土砂降りとか聞いてないし。入場して席を確認したらすんごいいい席なんだけど、いい席すぎて(前から10列目ぐらい?)屋根が丁度かかってないの。仕方が無いからスタンドの下でハイネケン飲んで雨宿り。試合開始までには上がるかな、なんてボーッとしてたらいきなり国歌がかかって慌てて階段を上がったらまだ土砂降りだった。
仕方が無いのでカッパ被ってグッズ屋でもらった袋を膝に掛けて靴を濡れないように引っ込めて着席。スタメン分からんかったなぁ。
国歌終わって散る両チーム。先ほどトラックが無いと書いたけど、このスタジアムはクリケットでも使うそうなので芝生部分が多いそうだ。テレビでクリケット観たけどカケラもルールがわからんかった。オージーフットボールは何となく分かった。
数少ない得点時に盛り上がるカナダサポ。カナダの応援は「go Canada!」ぐらいで単調なんだけど、フランスは歌歌ったり、「ニッポン!」みたいな感じの謎の掛け声掛けたりして大盛り上がりでした。
後半からは雨も上がったけど随分気温が下がって鼻が冷たくなるぐらい。春先のナイターだもんなぁ。
McLean Park は上の写真の側のゴール裏が片側芝生席になっていてスタンドが無い。収容は1万人ほどのコンパクトなスタジアム。何か富山県総合運動公園とかそういう感じでした。でも芝生綺麗。
試合後の選手と観客の距離が本当に近くて、この日の Man of the Match のピカモールさんもやってきてファン数人にサラサラっとサインをしてたり。
この後ガードマンに「タクシーどこで拾える?」って聞いたら「まぁ無理だろうね」と。そうですよねー。
仕方が無いので1時間歩いて帰ったんだけど、雨が嘘のように快晴になっていて、街が真っ暗なのですんごい星が見える。見えるんだけど、全然知らない星の配列なんで何が何だか全く分からず。せめて南十字星の場所だけでも知りたかった。
んなわけで1つめの試合観戦は終了。序盤少し押し込まれていたフランスは不安が残るなぁ、と思ったのでした。