戯言

2009年05月

Twitterで売上げはあがるか?

近所の居酒屋の看板でmixi 上の店のコミュニティを宣伝しているのを見た。店のホームページのURLというのはあるけど、mixi のコミュニティを宣伝しているのは新鮮だった。新しい時代のマーケティング活動か。mixi で客同士が仲良くなったり、オーナーも降臨してやり取りすれば店の売り上げに貢献するということだろう。

そんな折に上記の記事。これを読んで昔の行きつけを思い出した。

昔の行きつけは立地もあって、いつも混んでいるとは言えず。金曜はよく混んでいたので、オイラは逆に金曜を避けて火曜や木曜に行っていたものだ。たまに9時ぐらいに顔を出すと誰もいなくて、大将がカウンターで書き物しながら「おう、いらっしゃい。今日は暇でね」などと笑いながら声をかけてきたものである。

そんな大将、河岸(築地)で良い魚を仕入れてきたときなどは常連に電話していた。酒が入ったときもそうだったかな。

前置きが長くなったが、今の時代なら都度お客の携帯鳴らすより twitter がいいんじゃないかなぁ、と思った次第。店のカードなりに ID 書いて「フォローしてね」と。フォローしておけばちょっとした情報をすぐ送れる。メルマガほどかっちり構成しなくてもいいしね。

マンモス居酒屋にはメルマガで良さそうだけど、常連のつくような店は twitter を活用すると空席を埋められるんじゃないかと思って見たり。「桜エビ解禁ですよ」とか「北海道の秋刀魚入り始めましたよ」とか読んでしまうと食べに行きたくなる気がする。

「仰山カード使うてくれたから何かやるよ」ということで、カード会社からカタログが送られてきた。結婚式の引き出物とかであるやつ。選んで申し込むと商品が送られてくるっての。

こういうときはざっとみて、自腹で買うほどじゃないけど better to have なものに落ち着く。傘とかグラスとか。で、今回もパラパラ見てたら前から買おうかどうか迷っていたものを発見。

サラダスピーナーですよ。レタスとか洗って中に入れて、レバーを押せば中のザルがスピーンして水気がすっきり切れるというわけ。前から興味はあったのだけど金払ってまで買うこともないかーと見かけるたびに迷っていたのですよ。

ということで、使ってみた。

買ったら一度やってみたかったのな。蕎麦の水切り。重量があるのでおっかなびっくりで回転数低めにしてみたけどちゃんと切れました。この蕎麦はちゃんと茹でた奴な。
耐熱性は心配だったので他のザルで一度受けて水で洗ってから移し替えて回した。二度手間とか言うな。

ちなみにこの商品、何故かカタログに「サラダスピーナー」と堂々と書かれており。送られてきた伝票にも書かれていたので誤植ではなかったようです。スピーン!

「囚人版ツール・ド・フランス」、 約200人参加へ

刑務所に収監されている受刑者が自転車でフランス各地を巡る初の「囚人版ツール・ド・フランス」が、来月開催されることになった。刑務所関係者が25日、発表した。
    それによると、参加する196人の受刑者は一団となって移動することになっており、スプリントで集団を引き離すことは認められない。このイベントには刑務官や刑務所のスポーツ・インストラクター計124人が同行。チームワークや努力などの価値観をはぐくむことを目的としており、順位は付けないという。

「スプリントで集団を引き離すことは認められない」ということで"逃げ"容認にはならないようですな。

しかし、日本じゃ考えられないような。大阪スタートで囚人200人が東京まで自転車こぐとか。
ゴール地点はParis とのこと。196人に対して124人の監視。市街地に入って全員方々に散れば逃げられるんじゃないかと思ってみたり。自転車にロープでつながれてたりするのかな。

昨日はGiroの休養日なのでネタは無いと思ってたのに結局連日の自転車ネタになってしまった。反省。

[追記]
監視の下、トラックでトレーニング積んでたりするらしい。おフランス人って本気になるところ間違ってやせんか?いつもながらw

小学校3年生ぐらいだったか、転校生がやってきた。別にそれは珍しくないけど「ベルギーの日本人学校」からの転校ということで、当時は自分の町から自力で出られないオイラ達にとっては「木星帰りの男」ぐらい不思議な存在だったわけで。
いじめとかは発生してなかったと思うけど、やはり少しの間は越えられない壁があり。オイラは仲良くなった方だと思うのだけど、そんなある日、おそらく先方の母親が気を遣ったのか遊びにおいでという話になってご訪問。どんな家かと思ったら普通の家で、普通の日本人のお母さんが出てきた。今となっては当然だけど、子供心にもっとエキゾチックなのを期待してたのでな。

で、そこで聞いたベルギーの話で覚えてるのは2つ。「結構日本人が住んでいる」「カエルを食ったことがある」
このカエルはかなりのインパクトだったので、その後今に至るまで「ベルギー = カエル食う国」である。今では中国でも食うし、日本にも食用蛙があるというのは知ってるけどね。

その後獲得したベルギーのイメージは、高校時代の「赤い悪魔 シーフォ」であり、大学時代になって「わっふるわっふる+ちよこれいと」ぐらい。シーフォすごかったもんな、スパイクまで真っ赤で。
で、近年得た知識として「自転車大好き」ってことですね。

で、ベルギーの国民的英雄 Boonen がドーピング検査したら、ドーピングと関係ないコカインが見つかっちゃってさあ大変。ていうか、2回目なんですが。最初の言い訳は「酒に酔っぱらって良く分からなくなってた」ということで、ベルギーのパーティで飲んで記憶を失うといつのまにかコカインを摂取することになるそうです。おそろしや。
と思ってたらその後のインタビューでは「大体、コーヒーよりもコカインが手に入りやすいこの国が問題なんだ!」と逆ギレ。事実だとするとこれまた怖い話ではある。

で、今朝のニュース。
Boonen to resume cycling after suspension
6月2日のローカルレースで復帰して、その後 Tour de France の前哨戦と言われる Dauphine Libere に出ると。

と言うわけで、ベルギーの国民的英雄の場合、
4/27 コカイン陽性 => 6/2 レース復帰
だそうです。
ちなみに日本の国民的アイドルの場合、
4/23 六本木で全裸 => 5/29 テレビ復帰
だそうなので、「日本で全裸」=「ベルギーでコカイン」という等式が成り立つのではないかと思われる。やっぱ怖い。

グラン=プラスなる広場は行ってみたい気がするんだけどな。タダのでかい広場なのかもしれぬが。

パウエルスくんのインタビュー

"I was so torn," said Pauwels, who said he thought he could have out-sprinted Bertagnolli, but now he will never know.
"I know that my job is to help Carlos, that's what I signed up for when I started this Giro. So I know that I should drop back to help him immediately when he asks, that's part of the game. But it was so difficult, because I could see that I had a chance to win this stage, and that would have been so amazing. By delaying the moment where I waited, we look pretty stupid. Lesson learned."

サイクルロードレース、特に1週間~3週間で行われるステージレースは団体競技なのだ。エースを助けるためにアシストは体力もタイムも時には自身の勝利をも失う。プロ根性だねぇ。泣かせるねぇ。

まだ25歳。ここでGiro 1勝があるかないかは今後のプロ人生っつーか分かりやすく言うと給料に響きそうなもんだけどね。サストレはアシストの涙を無駄にしないように是非頑張って欲しいものである。

ってことで JSports の Live が始まった。今日は勝負所の山岳ステージだ。サストレ頑張れ。個人的にはLIQUIGAS が好きだけど。


3時間後…最後の登りでアシストとして先頭を引っ張るパウエルス。でも肝心のエース、サストレは集団後方にいて着いてこれない…と思わせて爆発的な加速。なんつー三味線弾きですか。
そのままライバルを置き去りにしてステージ優勝。3分以上遅れてゴールのパウエルス君も軽くガッツポーズ。今日のアシストも、昨日の涙も報われたというもの。
サストレはチーム内で慕われているということだけど、やっぱエースってのはこうじゃなきゃね。

サストレ、圧巻のアタックで逆転/ジロ

今年は毎ステージ面白い Giro。捨てステージがない。
昨日もまったり移動ステージ(大した競り合いもなく終わるステージ)だと思いきや、思い出したようにバッソが突然のアタック。んでもって、エースのサストレとバッソのタイム差が開いちゃいかんと思ったサーベロチームは、順調に先頭を逃げていれば優勝できそうなパウエルスに「お前、後ろに戻ってサストレをアシストしろ」と。状況としてはパウエルスとベルタニョッリの二人逃げ。

バイクカメラの映像でアップにされるチームカーの監督とパウエルス。明らかに言い争ってます。そりゃそうだな。
「え、だってこのまま行けば俺優勝出来るかもしれないんすよ!」
「お前、うちのエースはサストレだろ。お前の優勝よりサストレの順位だ」
「えー、まじっすか。まじっすか!?」
てな感じで泣く泣くパウエルスはスピードダウン。世界三大ツールのステージ優勝を「ダメ」と言われたパウエルス君の心境や如何に。

ところがこの直後、バッソも「やーめた」とばかりに漕ぐのを止めてアタック断念。サストレは他の選手と自力でバッソに追いついちゃいました。パウエルス君は後ろに戻りきれず、でもベルタニョッリは自力で行ってるので宙ぶらりん。
「えー、まじかよー(汗+怒)」と改めてスピードアップをはかるパウエルスですが順調にこぎ続けたベルタニョッリとの差は大きく。そのままベルタニョッリ優勝、パウエルス2位。明らかに監督の戦略ミスで選手としての履歴書のポイントアップ失敗。これを見た Lance のレース後の Twitter

Wouldn't wanna be at the Cervelo dinner table tonight.

レース後のパウエルスと監督はどうなったんだろう。解説の栗村さんだったら「(レース中にチームカーの)ウインカー出して帰りますねw」とのことだったのだけど。ムクレるパウエルスに平謝りかしら。プライドが許さないので監督は何も無かったことにしようとするかしら。チームメイトも気まずいだろうなぁ。サストレもっと気まずそう。

で、本題。週末のステージで確か永井孝樹さんが解説に来てたのだ。永井さんっちゅうのは、自転車選手やった後で5年ぐらい本場イタリアで自転車チームのメカニックやってた人でな。(最後の3年ぐらいは超一流チームだ)
んで、その永井さんの話で面白かったのが「(差し入れの)おにぎりを食べてたらチームの同僚が来て、『あー!それ悟空が食ってる奴じゃん』と言った」という話。

友人に世界各国のドラゴンボールを集めてる奴がいたのだけど、あぁ、ドラゴンボールって実際にボールがあると信じて集めてる訳じゃ無いよ。各国語版のドラゴンボールを集めてるの。で、イタリアでも人気があるらしく、そいつもイタリア語版持ってたと思う。

で、イタリア人にしてみれば、漫画に出てくる「おにぎり」って身の回りに無いわけだ。骨付き肉とかは分かっても、おにぎりは見たこと無いので「悟空が食べてる架空の食料」だったんじゃないかな。それを永井さんが食ってたので「あー!」ってことに。

日本のアニメが世界で評価されてるというのは良く聞く話だけど、実は細かいところは理解されていなかったり、知られていないものが一杯登場したりしてるのではないかと思った次第。
でも裏を返すと、洋画を見て「なんだろな?これ?」って思うことは余りないわけで。余りというか、今考えてみて思いつかない。それだけ日本人の生活は欧米化されているってことか。中東とかインドの映画を見れば「なんだ?あれ?」ってものがあるのかも。見たこと無いけど。

このエントリは海原雄山およびその互換機にはお勧めしない。

スーパーで買い物していて目に入ったものが。なんのことない蕎麦なのだけど「ゆでずに簡単」とパッケージに書かれている。意味が分からないので手にとって見ると、何とゆでないで袋から出してそのまま水で洗っただけで食べられると。隣にうどんもある。

うーん、ついにドイツの科学力を超えたのか、と興味本位で購入。
めんのシマダヤ 流水麺の特長

結論から言うとやっぱり不味いですね。分かってたことだけど。おそらく保存料的な役割なんだろうけど袋開けた途端に鼻をつく酸っぱい臭い。もともと蕎麦って少し酸の臭いがするけど、それどころの臭いじゃない。そして洗うんだけど、すんごいニュルニュルしてるのね。
で、食ってみたんですが、もはや蕎麦じゃありません。高校の食堂思い出した。うちの食堂ってうどんも蕎麦も同じ粉で太さが違うだけだったのよね。なんかそんな感じ。
もしオカンが「今日の晩ご飯は蕎麦よ」といってこれ出してきたら間違いなくグレる。嫁が出してきたら即刻離婚。でもこういうの出されてるダンナさんいるんだろうなぁ…

で、うどんの方も購入してたのだけど、こちらはまだまし。とはいえうどん本来の味を楽しむのはつらそうなので、納豆うどんに。

納豆をぐわーっと固くなるまで混ぜて生卵投下。そこに洗ったうどん入れてグリングリン混ぜる。上に鰹節と刻み海苔乗せて、醤油を軽くかけ回して終わり。食べるときに更にかき混ぜます。こうすればそこそこ美味しく頂けましたよ。最後に納豆が余りがちなので途中からバランスを考えること。

独り暮らしの奴以外には間違ってもお勧め出来ない。後ね、賞味期限が案外短かったので、買って4食蕎麦とうどんだけになった。
まあ、めんどくさがらずにちゃんと麺は茹でろと。

Armstrong’s Astana team paid part of late salary

ランス=アームストロングの復活、3大ツールチャンピオンのコンタドールを擁してシーズン前から話題集中の Astana。アスタナって何? というと、カザフスタンの首都なんですね。
元々はカザフスタンの選手を中心に国家(国営企業)が支援するチームだったので、チーム戦略に国防総省がコメントしたりしてたんですが、2007年の TdF でカザフスタン人のエース、ヴィノクロフがドーピング発覚でいなくなってからはカザフ色が薄くなり。

で、昨年来の経済危機は東欧に大きな打撃を与えており。今回の Giro 直前になって選手の給料が今年になって2ヶ月分しか払われていないことが発覚。要はスポンサーの国営企業がお金払えないんですね。
チームもレース途中から未払いのスポンサーのロゴを薄くして遠目に見えないようにして抗議。で、5月末までに決着を付けないとライセンスを剥奪するよ、とUCIから言われているのでチームは絶賛スポンサー探し中。

今ならランスやコンタドールの胸にロゴが入って欧州中心に tour de France でメディアに映りまくりですよ! DoCoMo 辺り買えばいいのに、とか。
ちなみに、2005年の Discovery Channel (Astana の前身みたいなもん)の予算は840万 Euro とか。他のプロスポーツに比べれば安いもんじゃね?フランスはもちろん、スペイン・イタリア・ベネルクス辺りでアピールしたい企業にはお買い得だと思うのだけど。
Fumyもスキルシマノの候補者リストに残ってるし、新城幸也も春からの好調を買われてBBoxのtdF出場選手リストに残ってるので、もしかしたら日本でも注目度上がるかも、という期待もこめて。

自転車やオートバイレースの写真で有名な砂田さんの日記には、Astana どころじゃないチームがある、なんて書かれていてそれはそれで興味があったり。世知辛い世の中でございます。
このサイトで見られる写真すごいんだよなぁ。こういう撮り直しの効かない一瞬を押さえる、それも不安定なバイクの上から後ろ向きに撮るっていうのは凄い技術としか言いようがない。

[追記]
Petacchi présent sur le Tour ? - Cyclisme - LPR - L'EQUIPE.FR
おフランス語はよく分からないけど、ペタッキが Tour de France に出場するために Silence-Lotto に移籍するかもと。というよりは砂田さんの日記にあったようにLPRの経済危機で Giro 後の選手流出第一弾なんじゃないかと。Di Luca もわからんな。

何気なくいつも見ているサイトを見たら表示されない。個人のブログとかじゃなくて、ちゃんとした会社というかサービスのページね。
「んー?」と思って下のステータスバーを見ると「martuz.cn に接続しています…」と出てスタック。えー、チャイナドメインに用があるサイトとは思えないのでもしやと思ったら GENO Virus の本拠地とのこと。
Firefox が「危険なサイト」と見なして遮断してくれたので助かったけど IE だったらやばかったのかも。というかヤヴァイ人結構いるんじゃないかしら。

ワームとかそういうのと違ってLAN経由で感染しないので、まあかかった人が静かに悲しむだけで済みそうだけどね。でも感染力と治療手段の無さからいくと、インフルエンザぐらい報道されてもいいのではないかと思う。

とりあえず会社と家のPCに対策して会社のFirewall設定して終わり。社員で感染した人が出ると面倒だなぁ。

詳しいことはググれ
genoウィルス - Google 検索

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100周年記念ということで、いつもゴールのミラノは第9ステージに。今年のゴールはローマである。

んでもって、ミラノは街のど真ん中を封鎖して15kmほどの周回コースを作り、11周するというもので、主催者側は記念大会用に気合いを入れてセッティングしたようだ。ところが、試走した選手からは非難囂々。テレビで見てても分かったけどコース内に路上駐車の車が何台もあったり、今は使われていない路面電車のレールがコース内を走っていたり。
選手の中では前日に下りコースでコースを外れて重体になったラボバンクのPedro Horrilloの事も頭にあったようだ。何日も前からランス=アームストロングは「Giroの主催者のコース設定は危険すぎる」と避難していたし。
結局レース前に、主催者は「今日のタイム差は総合成績に反映しない」という決定をしてスタート。

んなもんで、華やかなミラノの街で繰り広げられるはずのレースは一転、まったりしたパレードに。平均時速30km前半で、190人ほどがサイクリングをしているのを10周眺めるという極めて間抜けなものになってしまった。
これに対して主催者は怒り心頭。「タイム差を総合成績に反映しないという妥協をしたのに、レースをしないとは何事か!」とのことだけど、別に妥協したからコースが安全になったわけでもないのでズレてる感じ。ただ、「このコースが危険なら Amstel Gold Race もキャンセルするべきだ!」と言ってるのは当たってる気が。ベルギーの春のクラッシックは選手が観客の後ろ通ったり無法地帯っぽいところもあるのでな。

選手間でも「今日はレースせずに集団でゴールしよう」という取り決めがあったらしいのだけど、そんな約束した覚えがないとばかりに11週目に何人か飛び出して結局はCavがスプリント勝負を制した。まあ見てる方は眠かったですよ。

で、第8ステージで Horrillo が落ちた崖というのがこちら。30m落ちたとか60m落ちたとかいう話だけどどっちでもいいよ、と思えるぐらい恐ろしいです。

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